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MPN事業(JSH-MPN-15)

更新日時:2023年10月2日

「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究(JSH-MPN-15)」登録開始のお知らせ

わが国における骨髄増殖性腫瘍(MPN)の年間の発症率は10万人あたり約2-3人と推定され、年間5-6千人の患者さんが新規に発症していると予想されます。高齢者の罹患率が高い疾患であり、わが国においては高齢化社会を反映して年々罹患患者数が増加しています。MPNでは、長らく発症の分子メカニズムの詳細は不明でありましたが、2005年にMPNの約半数の症例でJAK2遺伝子の変異が同定され、2006年にはMPLの遺伝子変異が、2013年にはJAK2MPL変異のないMPNの大多数症例においてCALR遺伝子変異が同定され、発症に関わる遺伝子異常が次々と明らかとなりました。WHO分類2016の診断基準では、これらの遺伝子変異の存在が診断基準に組み込まれるに至りました。MPNの治療についても、骨髄線維症や真性多血症症例を対象にJAK阻害薬であるルキソリチニブが、ET症例を対象にアナグレリドが承認され、今後も有望な新規治療薬の登場が期待されています。したがってわが国の骨髄増殖性腫瘍患者の日常診療における治療実態や治療成績を把握することは、将来の治療戦略を考える上で貴重な情報となります。
日本血液学会の学術・統計調査委員会では、MPN研究実行委員会を組織し、2年以上かけてわが国におけるMPNの前向きコホート研究を計画して参りました。プライマリーエンドポイントは、わが国におけるMPNの生存率とそれに影響を及ぼすリスク因子を調査することで、登録期間として5年間、目標症例数1,500例を予定しています。この研究においては、MPN患者の日常診療下での治療成績や予後因子を把握するだけでなく、探索的目的として、予後に影響を与える遺伝子・遺伝的変異について将来の探索的研究のためにゲノムDNAを採取し保存することも予定しています。得られたデータは学会として公表し、参加施設の皆様からのご提案によるad hocな解析も追加予定です。データセンターは特定非営利活動法人臨床研究支援機構(OSCR)に委託させていただきました。施設IRB承認書をデータセンターに送付いただいた血液研修施設においては、2016年12月1日からEDCシステムを用いて患者登録が可能となる予定です。

【施設IRB承認書 送付先】
特定非営利活動法人臨床研究支援機構(OSCR)データセンター 宛て下記いずれかの方法でお送りください。
[1]郵送:〒460-0001
    愛知県名古屋市中区三の丸 4-1-1
[2]FAX:052-972-7740
[3]Eメール:datacenter@nnh.go.jp (【件名】JSH-MPN-15に関するIRB承認書)
   ※承認書をPDFファイルにし、添付ファイルでお送りください。

我が国におけるMPNの実態把握研究のために、奮ってご参加をお願い申し上げます。

一般社団法人日本血液学会
MPN研究実行委員会
委員長 竹中克斗

 » JSH-MPN-15 

※IRB承認書は上記バナーから会員専用ページにてご覧いただけます。

「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究」研究計画書(第4.0版) 
「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究」研究計画書(第4.0版)

旧版(3.0版)からの改定箇所

「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究」研究計画書(第3.0版) 
「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究」研究計画書(第3.0版)
旧版(2.1版)からの改定箇所 
 

「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究」研究計画書(第2.1版)
「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究」研究計画書 (第2.1版)
旧版(2版)からの改定箇所

「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究」研究計画書(第2版)
「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究」研究計画書(第2版)
旧版(1版)からの改定箇所

「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究」研究計画書
「日本における骨髄増殖性腫瘍の予後に関する大規模多施設前向き観察研究」研究計画書

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