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COVID-19事業(JSH-COVID19-20)

更新日時:2021年6月3日

「日本における血液疾患患者を対象とするCOVID-19罹患状況、予後に関する横断研究」登録開始のお知らせ

 2019年12月、中国の湖北省武漢市において新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による肺炎患者の集団感染が発生しました。SARS-CoV-2により引き起こされる急性呼吸器感染症はCOVID-19と命名され、同ウイルスの感染は瞬時に全世界へと拡大しました。感染症の実態、治療および予後を明らかにするために、世界で様々な登録事業が立ち上げられ、本邦においてもCOVID-19に関するレジストリ研究(https://covid-registry.ncgm.go.jp/)が走っています。一方、血液疾患患者は、疾患自体あるいはその治療により免疫不全状態にあることが多く、予後不良であることが世界各国より報告されています。米国血液学会ASH(American Society of Hematology)は血液疾患患者のCOVID-19感染症について患者登録サイトを設け、集積されたデータのサマリーを随時ホームページ上に更新・公開し、その動向を注視しています。

 日本血液学会においても、本邦の血液疾患患者における罹患状況、予後および予後因子を明らかにするための観察研究を開始することを目的に、2020年10月にCOVID-19レジストリ研究ワーキンググループが立ち上げられました。そして、半年間におよぶ議論を経て、研究計画書の完成をみました。本研究の主要評価項目は、国内の血液疾患患者におけるCOVID-19 罹患状況および短期予後であり、副次的評価項目は、国内の血液疾患患者におけるCOVID-19 感染時までの原疾患と治療状況およびCOVID-19感染症の詳細、治療反応性・安全性です。対象は、日本血液学会の疫学調査「血液疾患症例登録」に登録されている(登録予定も含みます)血液疾患患者であり、COVID-19の確定診断がなされ、2か月までの予後が確定した患者です。目標症例数は100例で、登録期間・解析期間ともに1年を予定しております。研究にご参加いただけるご施設は、日本血液学会専門研修認定施設・専門研修教育施設となりますので、倫理審査委員会/IRBへの報告など、各施設の規定に従った必要なお手続きをお取り頂き、ご施設のIRB承認書または管理者許可が得られたことが確認できる書類をPDFファイルにして、日本血液学会事務局宛(covid19study@jshem.or.jp)にメールでご提出ください。2021年6月1日以降、ご提出いただきましたご施設から順次症例登録が可能となります。

 昨今は変異株の拡大とワクチン導入によりCOVID-19を取り巻く環境も様変わりしつつあります。そのような中で、本研究は、本邦の血液疾患患者におけるCOVID-19の予後・予後因子を明らかにする貴重なプロジェクトでございます。何卒ご理解賜りまして、ご参加頂けますようお願い申し上げます。

2021年6月1日


JSH-COVID19-20研究 代表医師
獨協医科大学血液・腫瘍内科 三谷 絹子

JSH-COVID19-20研究 研究事務局
自治医科大学血液科 皆方 大佑
 

倫理審査のための必要書類(研究計画書(第1版)、情報公開文書(第1版)、審査結果通知書)は下記リンクからダウンロード可能です。

【施設IRB承認書 送付先】
PDFファイルにしたIRB承認書をメールに添付してお送りください。
e-mail: covid19study@jshem.or.jp
【件名】JSH-COVID19-20に関するIRB承認書


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特定非営利活動法人 臨床研究支援機構(NPO-OSCR)
OSCRデータセンター
名古屋医療センター臨床研究センター内
e-mail:datacenter@nnh.go.jp

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