日本血液学会

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第79回日本血液学会学術集会

理事長挨拶

更新日時:2017年1月11日

2014年10月31日、一般社団法人日本血液学会理事長に就任いたしました。伝統ある日本血液学会の理事長の大役を仰せつかることになり、責任の重さを痛感しております。松村到副理事長・三谷絹子副理事長とともに理事・評議員の皆様の協力を得て、全力を尽くしたいと思っております。

2008年に日本血液学会と日本臨床血液学会が統合され、新たに日本血液学会が誕生致しました。新生日本血液学会は、その後、金倉讓前理事長の指揮下に数々の改革がなされ、「学術・診療・教育」の各分野における基本的な活動領域やその仕組みが整いました。日本血液学会には、血液学という「学問」の発展とそれを社会に還元する「医療」の両分野において、日本のリーダーシップを取るという大きな役割があります。今後の日本血液学会には、欧米の血液学会とグローバルレベルで協力しながら、日本における血液学のボトムアップおよびピークアップの牽引役となる自由度の高い組織として更に発展していくことが求められています。

学会の重要な責務のひとつは、国際化を通じて臨床および基礎の両面において日本の血液学の存在を更に高めることです。例えば日本においては、臨床研究を行う上でのシステムの整備が欧米に遅れをとっていますが、近い将来、大規模研究に関しては既存の組織も活用しながら世界に通じる臨床研究にまとめていく活動が学会に求められると思います。さらに、国の臨床応用研究重視の流れの中において、基礎研究軽視にならぬよう基礎医学の必要性と面白さを伝える努力も必要です。このためにも日本血液学会は、将来の血液学の診療・研究を担う若手人材育成に大きな役割を果たすという義務があります。総会や国際シンポジウムをはじめ、地方会や質の高いセミナーなどにより学会員自身の研鑽に協力すると同時に、高い志を持つ優秀な若手医師に血液学の魅力を伝え育てていくことが重要です。

また、学会活動の多くは、政治や経済と密接に関連しているため、学会はそれぞれの活動に明確な方向性を打ち出し、行政や企業とも対話を深めていかなければなりません。したがって日常診療に携わる医師や患者・家族などからの意見を反映できる、開かれた学会であり続ける必要があります。医療機関や血液専門医の地域的偏りによる医療の地域格差の問題解決にも、地域の声を学会運営により反映させるシステム作りをすることにより学会として協力していきたいと思います。また医師・研究者は、企業との関係において中立と透明性を守る必要があり、そのための行動規範を学会として敷衍することも必要です。特に会員の皆様には日本血液学会で討議されております内容につきまして、ホームページや血液学会ニュースを通じて出来るだけ迅速に詳しくお伝えしたいと考えております。是非とも忌憚のない意見を事務局にお寄せください。

このように挙げただけでも、日本血液学会の発展のためには、心を砕くべき様々な要素があります。日本血液学会が、血液学に関わる方々のための民主的な学会として果たすべき役割は極めて広く大きいと感じます。前理事長より引き継がれる「学術・診療・教育の三本柱のバランス」を保持しながら、我が国の血液学のおかれている現状を正しく認識し、大きなビジョンで学会を運営していきたいと思います。会員諸氏のご協力を切に希望する次第であります。何卒宜しくお願い致します。

平成26年12月
一般社団法人日本血液学会 理事長
赤司 浩一

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