日本血液学会

日血ニュース<メール便>

2022年3月「造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン 2021年度一部改訂版」 公開しました

更新日時:2022年3月3日

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                               日 血 ニ ュ ー ス 《 メール便 》

                                           2022年3月2日(水)号
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     「造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン 2021年度一部改訂版」 公開のお知らせ 

日本血液学会 会員各位

日本血液学会では、2017年8月にゲノム医療部会を発足し、造血器腫瘍に関連した遺伝子異常の臨床的有用性を、
学会指針、文献等をもとに検討し、2018年5月に「造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン」を作成いたしました。
この度、一部内容を修正・追加して「造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン2021年度版一部改訂版」を公開いたします。

造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン2021年度一部改訂版:
http://www.jshem.or.jp/genomgl/

現行の固形がん分野における遺伝子パネル検査では検体採取から結果返却までに3-4週間を要しているのが現状です。
一方、急性白血病等の一部の造血器疾患においては、病勢が急速に進行するなかで、数日以内にゲノム異常を含む
疾患の情報を収集し、病型に則した治療法を即座に開始することが患者の救命、長期予後の改善につながります。
そこで、2021年度一部改訂版では、パネル検査結果の迅速結果返却が望ましい遺伝子異常を遺伝子異常の種類・疾患ごとに検討し、「Fast-track対象遺伝子異常」として定義いたしました。

固形がん分野ではすでに3種類の遺伝子パネル検査が保険償還されており、近い将来、造血器分野においても
パネル検査の臨床実装が見込まれます。
このガイドラインを通じて、会員各位のがんゲノム医療に対する理解がさらに深まることを祈念しております。

日本血液学会 理事長 松村到

日本血液学会ゲノム医療部会
赤司浩一(部会長)、伊豆津宏二、小川誠司、遠西大輔
片岡圭亮、加藤元博、坂田麻実子、真田昌、鈴木達也、南谷泰仁
前田高宏(副部会長)、松村到、三谷絹子、村松秀城、李政樹

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