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第80回日本血液学会学術集会

2018 HOA 派遣レポート 中山聖子

更新日時:2018年6月4日NEW

この度,日本血液学会よりご推薦を頂き,2018年3月9~10日にインドネシアのバリ島で開催されました2018 Highlights of ASH(HOA)in Asia-Pacificに参加しました。関係各位の皆様に御礼申し上げますとともに,学会報告をさせて頂きます。
日本からは6名の血液内科医がtraineeとして参加し,学会開催日の前日にtraineeの教育および交流を目的としてClinical Research Trainee Dayが開催されました。
“Developing the Research Question”の講義ではAdam Cuker先生から,臨床研究には明瞭なclinical questionの設定が重要であり,population,intervention,comparison,outcomeを設定する方法やポイントを具体的に学びました。“Tips for publishing”の講義では,多数の雑誌の査読をされておられるDavid Yeung先生からauthorshipのあり方,manuscript styleの注意点,cover letterで記載すべきこと,投稿先の選択について,基本的なことからeditorにアピールするポイントに至るまで,ご教示いただきました。“How to be a Successful Clinical Researcher in Asia-Local Tips”の講義ではVip Viprakasit先生が,アジアでは欧米のような潤沢なresourceはないけれど,passionとuniqueな着眼点があれば道は開けるということを,先生ご自身の人生経験を交えて情熱的な講義をして下さいました。“Meet the Experts Lunch”では,各分野のexpertとテーブルを囲み一緒に食事ができました。私は,Laurie H. Sehn先生の隣に座らせていただき,WHO 2016の新たなカテゴリーであるhigh grade B-cell lymphomaについて質問させていただきました。High grade B-cell lymphomaに対する最良な化学療法レジメンについての検討が現在進行中であることやheterogeneousなグループであるhigh grade B-cell lymphoma, not otherwise specifiedの位置づけの検討が今後も必要であると話されていました。世界のリーダーである血液内科医の先生と昼食をとりながら,和やかな雰囲気で質問をさせていただけた贅沢な時間でした。
以前米国開催のASHに参加した際は,莫大な演題の中から興味ある演題を抽出し会場をかけまわるという慌ただしいスケジュールでした。しかし,HOAでは,一つの会場で行われ,演題は白血病,悪性リンパ腫,骨髄異形成症候群,慢性骨髄性白血病など一通りの分野が網羅され,最新の知見を効率よく勉強することができました。また質疑応答では,アジア各国の経済情勢を反映し医療資源の確保が難しいとの意見もあり,高額な新規薬剤の有用性が数々報告されている時代において,考えさせられるものがありました。
HOA期間中には,同じアジア人であるという親しみもあり,ベトナム,中国,タイ,フィリピンなどの血液内科医とも仲良くなりました。さらに,日本から一緒に参加した先生方とも仲良くなり,色々と情報交換ができました。各先生方の様々な貴重な経験談をお伺いし,たくさんの刺激を頂き,本当に実りの多い有意義な3日間でした。
最後になりましたが,このような貴重な機会を与えて下さいました日本血液学会および米国血液学会の関係各位の皆様,近畿大学 血液・膠原病内科の松村到教授,PL病院 血液内科の松田光弘部長,また不在中にご迷惑をおかけしましたPL病院のスタッフの方々に,心より御礼申し上げます。



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