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2015 Highlights of ASH in Asia in Bangkok 派遣レポート 高橋 渉(獨協医科大学内科学(血液))

更新日時:2017年1月5日

奈良 美保

2015年2月28日から3月1日にかけてタイ、バンコクで行われた2015 Highlights of ASH in Asiaに日本血液学会から参加させて頂きましたのでご報告させて頂きます。

成田空港からタイのスワンナプーム(Suvarnabh)国際空港までは往路6時間半(復路は4時間)のフライトでした。海外渡航歴が浅いことも手伝って、到着してまず暑さと、国際色の豊かさに圧倒されました。チェックインしたArnoma Hotelは大変快適で、会場から歩いて10分程度の所にありアクセスも簡単で助かりました。

会場はCentara Grand at Central Worldで行われ、初日は8時30分から18時まで、二日目は7時から13時までで、二つのレクチャーの後にパネルディスカッションを纏めて行う形式で盛りだくさんの内容でした。初日は、AML、小児ALL、Immune Throbocytopenia、小児赤血球系疾患(サラセミアなど)、成人赤血球系疾患(溶血、感染など)、再生不良性貧血、造血幹細胞移植、MPN、2日目はHodgkinリンパ腫、NHL、止血異常、血栓症、MDS、MMと約1日半で血液疾患をほぼ網羅する内容で、しかも各分野の超一流の先生方のレクチャーを拝聴でき大変勉強になりました(非常にお得感があった、というのが率直な感想です)。発表内容は基礎研究よりも実臨床に則したものが多く、症例提示が豊富で、ディスカッションも実践的なもの(実際の患者さんの治療選択など)が主体でした。参加している血液学会が東は日本から西はパキスタンまで合計15に及ぶことから、その内容もアジア各国の実情を反映して、サラセミアに対するHU投与など日本では馴染みの薄い分野もあり印象深いものでした。初日の昼食はLunch with the Expertsとなっており、Program Speaker、Program Moderatorの先生方と参加者が同席する形式で、各テーブルとも活発にディスカッションが行われていました(各国の参加者の積極性を目の当たりにし、大いに刺激を受けました)。ポスターセッションもあったのですが、日本からの発表が多く、大変感銘を受けました。また初日の夜にはディナーに招待頂き、素晴らしいタイ料理を頂くことができました。

移動日も含めると2月27日から3月2日まで4日間の日程でしたが、非常に意義深いものでした(無理は承知ですが、再び参加したいと思ってしまいました)。

最後になりますが、この様な得難い機会を与えて下さった日本血液学会、American Society of Hematologyの先生方、親切に対応して頂いた日本血液学会事務局の天野真美さん、ASH Executive Office International Programs SpecialistのMichelle Laraさん、会場で声を掛けて下さり親しくして頂いた九州大学医学部第一内科、迫田哲平先生に深謝申し上げます。本当に有難うございました。

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