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2024 HOA 派遣レポート 前垣雅哉

更新日時:2024年3月22日

この度、日本血液学会のサポートで2024 Highlights of ASH(HOA)in Asia-Pacificに参加させていただきましたことを報告させていてだきます。

私は医師6年目で、今は主に臨床業務に携わっています。これから大学院に進学し、臨床研究を始めていきたいと思っていたところ、このような企画があることを知り、しかもオーストラリアでの開催ということで申し込みました。

日本からは私を含め5人が3日間のプログラムに参加しました。初日がTrainee day、2・3日目がHighlights of ASH(HOA)という構成でした。Trainee dayは、アジア各国の若手医師・研究者が集い、ASHの講師陣から臨床研究やキャリアの形成について学ぶ企画です。研究計画の立案、データ解析、キャリア形成、研究倫理などについての講義と7~8人の小グループに分かれてのディスカッションが行われました。すべて英語でのコミュニケーションで、ついていくのは大変でしたが、どれも明日からの研究活動に生かせる内容で大変勉強になりました。ディスカッションのセッションでは、出身やどのような施設で働いているか、どのような研究を行っているか、課題に感じていることなどを簡単にプレゼンし、お互いに質問したり、ファシリテーターの先生からアドバイスをいただいたりしました。私もこれから行いたいと考えている研究について、一生懸命説明し、何とか伝わった?と思います。ファシリテーターの先生からデータ解析や論文投稿時の記載内容について、アドバイスをいただくことができました。各国の臨床医・研究者の置かれている環境や立場は様々ですが、それぞれが置かれた環境のなかでできる限りの診療や研究をされている話はとても興味深く、また私自身のモチベーション向上にもつながりました。日常臨床の中で課題をみつけ、できることから研究を始めていきたいと強く思いました。一方で、私の英語力では理解できない、会話についていけない部分もあり、英語力(英会話力)を磨く必要性も感じました。特にディスカッションするためにはリスニング力が大切で、日本に帰ってから積極的に勉強していきたいと思いました。

2・3日目のHighlights of ASH(HOA)は、各分野のエキスパートが2023 ASHで発表された演題をまとめ、プレゼンしてくださいます。学会のような雰囲気で、最新の研究を効率よく学ぶことができます。初発DLBCLにLTRA療法(Lenalidomide, Tafasitamab, Rituximab, Acalabrutinib)とCHOP療法を併用すると非常に良いOS、PFSが得られるという研究結果には衝撃を受けました。夕方のフリーな時間には、日本から参加した先生方と一緒に食事に行ったり、少し観光したりできる時間もありました。日本から参加された先生方も行動力のある方ばかりで、刺激を受けました。3日間のHighlights of ASH(HOA)を最大限に楽しむことができました。明日からの臨床と研究を頑張っていこうと改めて思いました。

最後に、このような貴重な機会を与えていただきました日本血液学会の皆様、ASHの関係者の皆様、快く送り出していただきました鳥取大学血液内科のスタッフの皆様にお礼申し上げます。

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