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2021 HOA 参加レポート 那須涼

更新日時:2021年5月11日
・視聴したプログラム名
Acute Myeloid Leukemia
Chronic Lymphocytic Leukemia
Chronic Myeloid Leukemia including Myeloproliferative Neoplasms
COVID-19 and Hematology (Acute Manifestations and Thrombosis/Bleeding)
Lymphoma
Myeloma & Plasma Cell Dyscrasia
Myelodysplastic Syndromes
Red Blood Cells, Anemia, and Iron
Transfusion Medicine
Sickle Cell Disease (SCD) and Thalassemia
Management of Philadelphia-Positive Acute Lymphocytic Leukemia (ALL)
Managing Thalassemia Throughout Asia: Overcoming the Obstacles
Regional Registries in Latin America
Management of Hodgkin Lymphoma in the First Relapse
 
Live Q&A Session: Leukemia Community Night
Live Q&A Session: Lymphoma Community Night
Live Q&A Session: Coagulation Disorders Community Night
Live Q&A Session: Haemoglobinopathy and ALL in the Mediterranean
Live Q&A Session: Haemoglobinopathy and Thalassemia in Asia-Pacific
Live Q&A Session: Regional Registries and Hodgkin Lymphoma in Latin America 
 
この度、日本血液学会より推薦を頂き、2021年のHighlights of ASH(HOA)に視聴参加する機会を得ることができましたのでご報告をいたします。例年HOA in Asia-Pacificとしてアジア各国より医師が集い、レクチャーやグループディスカッションが繰り広げられてきた企画ですが、2020年にハノイで予定されていた大会はCOVID-19の感染拡大により中止となり、2021年はall-virtualとしてオンデマンド配信をメインとし、北米、南米、地中海、アジア・太平洋の各地域のHOAが合同で実施される形となりました。
期間は3月1日より4月2日までの約1ヶ月にわたり、AMLやLymphomaなどテーマごとに事前収録されたセッションが自由に視聴できるほか、事前収録のセッションを補足しつつ、視聴者が直接パネリストに質問することのできるcommunity nightというライブ配信も企画されていました。
 各セッションではASHで注目された演題にわかりやすく解説が加えられ、次々と紹介される新規治療の臨床試験結果に目を見張るばかりでした。また、世相を反映して造血器疾患の患者におけるCOVID-19感染状況とその転帰や、COVID-19の診療への影響が世界各地から報告されており大変興味深かったです。
地域ごとのセッションでは、アジア・太平洋や地中海領域ではサラセミアなどの赤血球疾患、南米ではコロンビアやアルゼンチンにおける疾患レジストリから見た血液疾患の治療の動向など、それぞれの地域ごとに特色のあるトピックが取り上げられ、海外の造血器疾患診療の現状に触れることもできました。
コロナ禍で現地開催が叶わず、過去にHOAに派遣された先生方のご経験とはまた違った形となった2021年のHOAですが、参加者同士の交流が困難であった反面、会期が長くオンデマンド配信で繰り返しプログラムを視聴できたことは、英語を母語としない私にとって国際学会の内容をじっくり勉強できる大変ありがたい機会であったと思います。最新の知見に触れることで非常に良い刺激をいただくことができ、今後も日々の診療で研鑽を積みたいと考えています。
最後になりましたが、このような素晴らしい勉強の機会を与えてくださった日本血液学会の関係者の皆様、推薦をしてくださった国立国際医療研究センター病院の中村文彦先生に心より御礼申し上げます。
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