日本血液学会

学会賞| Award
関連ページ
第86回日本血液学会学術集会
The 14th JSH International Symposium 2024 in Hakodate

2021 HOA 参加レポート 松田健佑

更新日時:2021年5月11日
昨今のCOVID-19流行でオンライン開催となったASH 2020であるが、HOAも同様にオンライン開催となった。現地の熱気に触れられないのは寂しくもあったが、自分の都合の良い時間に好きなだけ聴講できる利点も大きいと感じた。
 
本稿ではいくつか見た中で印象に残った急性骨髄性白血病のセッションをご紹介したい。ここ数年で新規治療薬が続々と登場しAMLの治療アルゴリズムは複雑化した。本セッションでは症例をベースに種々の新規薬剤が紹介されていた。抗CD47抗体がunfitな高齢患者に大きな福音となるのではないかという話があり、実際に治療選択に難渋することが多いため非常に感銘を受けた。しかし、これらのDynamicな新規治療薬の話に触れるたび大きな希望を感じるとともに、わが国発の新規治療薬が極めて少ない現状を憂慮せざるを得ない。基礎研究結果をシームレスに臨床研究へと繋げていくことに現状ハードルがあることが伺える。そういった現状を変えていくのは若い血液内科医である我々の責務であると強く感じた。
 
最後に、今回の大変な状況の中、マネジメントを頂いた日本血液学会、米国血液学会の関係者の皆様に心より御礼申し上げる。
 
何卒宜しくお願いいたします。
関連ページ
このページの先頭へ