会長挨拶
会長 清井 仁
(名古屋大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学)

このたび、2025 年10月10日(金)~12日(日)の3日間、第87回日本血液学会学術集会を神戸国際会議場・神戸国際展示場・神戸ポートピアホテルにて開催させていただくことになりました。実りある学術集会となりますよう全力をあげて準備を進めております。
2019年末からの新型コロナウイルス感染症流行は、学術集会の開催にも大きな影響を与えました。特に免疫不全を伴う疾患を対象とした診療を行う血液内科医にとっては、慎重な対応を求められました。昨年度の第85回学術集会は、豊嶋会長のもと「再会」をテーマにコロナ禍以後初の本格的な対面開催として実施され、多くの参加者による現地での直接の交流が再開されました。そして今年度の第86回学術集会は高折会長のもと、その「交流の深化」が計られる素晴らしい学術集会が開催されました。
来年度の第87回学術集会では、これまでの交流を更に拡げ・めぐらせ、また新たな出会いにめぐりあい、そしてこれらの交流の輪がつながり血液学の発展をもたらす機会となることを願い「めぐり、つながる」をメインテーマといたしました。
本来であれば、地元の名古屋市で開催させていただくところですが、コロナ禍の影響などもあり、学術集会の開催に適した名古屋市内の会場を確保することができず、神戸市での開催となります。奇しくも、神戸市は第1回日本血液学会学術集会の会長を務められ、私ども教室の初代教授でもある勝沼精蔵先生の出生地でもあり、これも何かのめぐりあわせと感じています。
血液が全身をめぐり生命をつなげる重要な役割を果たしているように、皆様には是非、本学術集会にご参加いただき、神戸での学び、出会い、交流が血液学の進歩と血液病の患者さん、ご家族の幸せにつなげていただける機会となることを祈念いたしますとともに、神戸ならではの食事、スイーツで寛ぐひとときにもしていただければ幸いに存じます。
多数のご参加を宜しくお願い申し上げます。