構造化抄録

第Ⅱ章　リンパ腫

Ⅱ リンパ腫

7　末梢性T 細胞リンパ腫
分類 PTCL
番号 アルゴリズム-1）　※CQ2-2）と同じ
文献ID PMID：9166827
文献ﾀｲﾄﾙ A clinical evaluation of the International Lymphoma Study Group classification of non-Hodgkin's lymphoma. The Non-Hodgkin's Lymphoma Classification Project
Evidence level 3iiA
著者名 The Non-Hodgkin’s Lymphoma Classification Project
雑誌名，巻：出版年 Blood 1997; 89: 3909-18
目的 REAL分類の臨床的有用性の評価
研究デザイン 多国間共同後方視的研究
研究施設、組織 The Non-Hodgkin’s Lymphoma Classification Project （米国、カナダ、南アフリカ、英国、スイス、フランス、ドイツ、香港）
研究期間 1988～1990年
対象患者 非ホジキンリンパ腫　1378名
介入 コメントなし
主要評価項目 診断一致率、病型別頻度、病型別患者背景
結果 ALCLを除く全PTCLの5年OSは25%、fairure-free survivalは18%であり、DLBCLでの各々46%, 41%と比較して低い
結論 REAL分類は非ホジキンリンパ腫の分類に有用である。臨床への適応の際にはIPIなどの予後因子を加えて評価する必要がある
作成者 山口素子
コメント 引用に関連する部分のみを抽出して記載

分類 PTCL
番号 アルゴリズム-2）　※CQ1-3）と同じ
文献ID PMID：18385450
文献ﾀｲﾄﾙ ALK- anaplastic large-cell lymphoma is clinically and immunophenotypically different from both ALK+ ALCL and peripheral T-cell lymphoma, not otherwise specified: report from the International Peripheral T-Cell Lymphoma Project
Evidence level 3iiA
著者名 Savage KJ, Harris NL, Vose JM, Ullrich F, Jaffe ES, Connors JM, Rimsza L, Pileri SA, Chhanabhai M, Gascoyne RD, Armitage JO, Weisenburger DD; International Peripheral T-Cell Lymphoma Project.
雑誌名，巻：出版年 Blood 2008; 111: 5496-504
目的 ALCLのsubtypeとPTCL-NOSとの臨床病態および免疫表現型の比較
研究デザイン 多国間共同後方視的解析
研究施設、組織 International Peripheral T-Cell Lymphoma Project (米国、カナダ、スペイン、ノルウェー、ドイツ、英国、イタリア、日本、香港、シンガポール、韓国) 、計22施設
研究期間 1990〜2002年
対象患者 ALCL, ALK陽性 87例、ALCL, ALK陰性 72例、皮膚ALCL 22例、PTCL-NOS 331例
介入 Anthracyclineを含む化学療法が主体
主要評価項目 OS, FFS
結果 全ALCLのうち皮膚ALCLは1.7%を占め、5年OS 90%と良好であるが再発が観察される。ALCL, ALK陽性のOSとFFSはともにALCL, ALK陰性より有意に良好。ALCL, ALK陰性のOSとFFSはともにPTCL-NOSより有意に良好。ALCL, ALK陽性は同陰性と比較してCD2, CD3の陽性率が低く、EMAの陽性率が高い
結論 予後および免疫表現型所見から、ALCL, ALK陰性はALCL, ALK陽性およびPTCL-NOSとは分別すべきである。皮膚ALCLはindolentな経過を呈する。
作成者 山口素子
コメント ALCL, ALK陰性の疾患独自性を臨床病理学的検討の結果から主張した論文