会長挨拶
会長 下田 和哉
宮崎大学医学部内科学講座血液・糖尿病・内分泌内科学分野
このたび、2027年10月8日(金)~10日(日)の3日間、第89回日本血液学会学術集会を福岡国際会議場ならびにマリンメッセ福岡にて開催させていただくことになりました。伝統ある日本血液学会の学術集会を担当させていただくことを大変光栄に存じますとともに、皆様にとって実り多き学術集会となりますよう、鋭意準備を進めてまいります。
本学術集会のテーマを、「可能性が花開く場所」といたしました。
血液学は、基礎研究から臨床研究、そして日々の診療に至るまで、めざましい発展を続けています。新たな病態の理解や発見が、新しい診断法や治療法につながり、患者さんの生命予後や生活の質の向上に結びついています。その一つひとつの進歩は、自由な発想とたゆまぬ努力、そして多くの人々との出会いや対話から生まれています。
一方、わが国の血液診療は、大規模専門施設に加え、中小規模の病院において血液内科医が幅広い診療を担うことによって成り立っています。本学術集会が、最先端のサイエンスを追求する場であると同時に、最新の治療、知識を更新し、明日からの診療に役立つ情報を得る場となることを大切にしたいと考えております。大きな研究成果とならび、明日の診療を少し良くする気づきもまた、未来につながる「可能性の芽」であると考えています。
学術集会は、単に研究成果を発表する場ではありません。異なる分野の知識が交わり、世代や立場を越えて議論が生まれ、そこから新たな研究の着想や共同研究、そして次のブレークスルーが生まれる場所でもあります。とりわけ、若い研究者や医師が先達の知恵に触れ、自らの可能性を広げ、次の時代の血液学を切り拓いていくことは、本学会の大きな使命の一つであると考えております。
「可能性が花開く場所」というテーマには、本学術集会が、これまで積み重ねられてきた知見を受け継ぎながら、新しい発想や挑戦が生まれ、それぞれの可能性が大きく花開く場となってほしいという願いを込めました。世代や専門領域の垣根を越えて、多様な知識と経験が交わることで生まれた新たな可能性が、やがて新しい研究や治療へと発展し、患者さんのより良い未来につながることを願っております。
開催地・福岡は、古くから国内外との交流の玄関口として、多様な文化や知識を受け入れ、新たなものを生み出してきた場所です。この福岡の地で、国内外から多くの皆様をお迎えし、血液学の現在と未来について活発な議論と交流が生まれることを期待しております。
皆様のご参加を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


